2回目の緊急事態宣言!住宅ローン返済中の方に知って欲しい7つのこと
ついに1月8日から1都3県で2回目の緊急事態宣言が発令されました。しっかりと効果が出てくれることを祈るばかりです。
さて、今日は『住宅ローンの返済』について、3分で読める内容にまとめてみました。
コロナの影響で、収入が減少したり、仕事自体がなくなったりするなど、生活が困窮している方も少なくないと思います。そのため、少しでも出費を抑えて、なんとかやりくりしている方も多いのではないでしょうか。
その上で、なかなか抑えづらいのが『固定費』であり、中でも、金額が大きい住宅ローンや家賃などの『住居費』は負担が大きいかと思います。今日は、住宅ローンの返済に絞ってお話をさせて頂きます。
特に、このままコロナが長引けば、『住宅ローンの返済が厳しくなりそうだ』とか『今月から滞納しそうだ』という方に、ぜひ目を通して頂きたいと思います。
もしも、住宅ローンの返済が厳しくなってきたら、出来るだけ早くご相談頂ければ選択肢も広がるということをぜひお知りおきください。
【住宅ローンの返済が厳しくなってきたら行動すること】
- ① 今借りている金融機関へ相談する
- 目的は、毎月の返済額の減額の相談です。「え?そんなこと出来るの?」と思われるかもしれませんが、コロナに限らず以前から、会社の業績悪化による収入減や失業などが原因で返済が厳しくなった方には対応をしてくれています。
コロナの影響で、国から金融機関へ柔軟に対応するようにとのお達しが出ていますので、『返済期間の延長』『ボーナス払いの取りやめ』『金利の引下げ』などで毎月の支払額が減額するような対応をしてくれるケースもあります。 - ② 住宅ローンの借り換えを他の金融機関へ相談する
- これは、①の前にすることをおススメします。今の住宅ローンの金利が高い場合、借り換えをすることで毎月の返済額が下がる可能があります。ただし、手数料や登記費用などの諸費用がかかるため、良い事ばかりではありません。しっかりと専門家と相談して決める方が良いと思います。
なぜ、①の前が良いかというと、借り換えの良い条件を持った状態で、①のような返済条件の変更の相談に行けた方がこちらも強気で交渉できるというメリットがあります。「〇〇銀行さんで借り換えをすれば、毎月の返済がこれくらい下がるので、借り換えてもいいのですが、出来れば△△銀行さんとこのままお付き合いしたですし、余計なお金も掛けたくないので条件を見直して貰えないでしょうか?」となるわけです。 - ③ 家計の見直しをする
- 生活に困っていなかった時は気にすることも無かったような家計の支出をこのようなタイミングで見直すのも大事だと思います。特に固定費の中で惰性や慢性的に払ってしまっているものはありませんか?
例えば、- 契約内容をよく把握していない保険料
- あまり通っていないスポーツクラブやジムの会費
- 効果のないサプリメントなどの定期購入
- 昔のプランのままで最適なプランでない携帯電話やタブレットの通信費
- 乗っていない車の維持費
- 音楽や映画などのサブスク契約
- 読んでいない新聞
【住宅ローンの返済が厳しくなってもやってはいけない行動】
- ① 自己破産をする
- 住宅ローンの返済が難しくなっても『破産』よりもっと良い解決方法は沢山ありますので、間違っても弁護士事務所に行って、「住宅ローンの返済が出来ないので破産の手続きをしてください」という相談には行かないでください。確かに、住宅ローンの返済はなくなりますが、失うものも多く、生活の立て直しもかなりパワーが要ります。 何よりもブラックリストに載ってしまうため、その後色々と不便が生じます。
- ② キャッシングなどの借入をする
- 『住宅ローンの返済が厳しい』とか、『生活自体が厳しい』という理由から、つい手を出してしまいがちなキャッシング。現に、住宅ローンの返済が厳しい、あるいは滞納が始まっている方の多くがキャッシングを利用しているという事実があります。しかし、収入が少なくなっている状態で新たな借入れをしても、ほとんどのケースで一時しのぎにしかなっていないためお止めください。その前に、先ずは専門家に相談です。
- ③ 自宅を賃貸として貸す
- 例えば、月の返済10万円、貸出しの家賃11万円、自分達が他を借りる家賃が8万円だとします。現在は10万円の住宅ローンの返済が厳しいため、そこを11万円で賃貸し、自分達は8万円の賃貸に移ると、実質7万円の住居費になるので毎月3万円ほど負担が軽くなりますよね?
一見良さそうに見えますが、これにもいくつか落とし穴がありますのでご注意ください。
まず、賃貸で貸した建物の設備が故障したときの修理代はオーナーの負担になってしまいます。また、必ず入居者の入れ替えはあり、その際の空室が数か月続くと、住宅ローンの返済と自分が借りている賃貸の家賃支払いのダブルパンチになります。そして、そもそも自己所有用に住宅ローンを借りているため、金融機関にバレると一括返済のリスクが伴います。
少し考えれば、賃貸で貸すことのデメリットは分かると思いますが、困っている時や悩んでいる時は冷静な判断ができにくくなりますので、今のうちからこの選択肢は消しておいてください。
【実際に住宅ローンの滞納がはじまってしまったら】
人は本当に追い込まれてからでないとなかなか行動に移せないものです。
しかし、そこは自分だけで何とか解決してみせるなどと思わずに、専門家に早め早めに相談してください。滞納が始まってしまっていても、初期でしたら、返済条件の見直しや『リースバック』(*1)という方法がありますし、最悪でも『任意売却』(*2)で痛手を最小限に抑えることも出来ます。
何とか『競売』になる前に解決する必要があります。競売になってしまうと、生活プランの立て直しも難しくなります。その理由は、落札価格が市場価格よりも低いため、不動産はなくなったのに負債だけが残ることも多いからです。
家は追い出され、賃貸に移っても前の住宅ローンの一部の返済をしなければならなく、結局返済ができずに『破産』という泥沼に陥るケースが多いのです。
*1リースバックとは、現在所有している不動産を他人に売却し、そこから借りる(賃貸)すること。今の家にそのまま住み続けることができるのが最大のメリット。
*2任意売却とは、住宅ローンの契約者が、住宅ローンの契約において『期限の利益』を失い、借入の金融機関から保証会社などの機関へ窓口が移り、そこの承諾を得て不動産を売却する方法。
【まとめ】
住宅ローンの滞納は決して恥ずかしい事ではありません!
家族のために、夢のマイホームを購入して、頑張って仕事もしてきたはずです。それなのに誰がこの様な状況を予想出来たでしょうか?
住宅ローンの返済で困っている方は「こんなはずじゃなかった」「人生終わりだ」などと決して思いつめないでください。住宅ローンの滞納でご相談に来られる方の半数近くは、ご家族にも言えずに一人で悩まれています。
「住宅ローンの滞納をしてしまっているが、家族に心配させたくない」とか「今は家族に内緒でキャッシングを利用して住宅ローンの返済をしているがそろそろ限界」などのお話をよく聞きます。
一家の大黒柱として、家族に弱いところを見せたくないとか不安にさせたくないという気持ちは痛いほどわかります。その大事な家族のためにも可能な限り早めにご相談頂き、ご一緒に解決するパートナーとしてお手伝いしますので、先ずは当社にご相談ください。
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